■ 化学物質過敏症とは

<化学物質過敏症とは>

 

はじめに高濃度の化学物質に暴露されるか、あるいは比較的低濃度であっても長期に渡って暴露を受けた後に、同種または多様な化学物質に過敏な状態となり、通常では起こらないような極めて低濃度の暴露によって複数の臓器に症状を呈する疾患。

 

日本の推定患者数は約70万人。女性の患者が多いといわれています。

 

症状は、個人差が激しく、感冒症状や更年期障害などの症状に類似する場合があり、患者も医療者も誤認されやすいです。

正確な検査ができる病院は少なく、正しい診断がつけにくいためにCSと判断されるまでに時間がかかる傾向があります。

 

 

診断を受けるためには、医療機関にて他の病気の可能性がないか各種検査をし、専門医への受診して診断を受けることになります。

 

(すなおコーチングでは「化学物質過敏症かどうか」についてのアドバイスや診断はできません。)

■化学物質過敏症のセルフチェックについて

 

「化学物質過敏症、セルフチェック」または「化学物質過敏症、QEESI」などのキーワードにて検索をすると複数のウェブサイトの情報が見つかります。ぜひ複数の情報をご覧になってご参考にして下さい。

 

セルフチェック項目は体調改善の為にできることを見つけるきっかけとなります。

「特定(または多種の)化学物質に対して敏感に反応をしているかもしれない」

「特定の化学物質との接触を避けることで症状が軽くなる可能性がありそうだ」

「改善のためにするとよいことが色々とある」

 

そんな発見が回復へのスタートです。

 

ひとつご注意いただきたいことは、実際にはセルフチェックにて「確かに化学物質過敏症かどうか」を自己判断することは難しいということです。化学物質過敏症として確定するためには、医療機関での検査によって他の病気の可能性が否定された上で、化学物質過敏症の専門医からの診断を受けることが必要です。

 

リンク

三重大学 医学部看護学科にて看護の観点から化学物質過敏症患者に関する研究をされている教授 今井奈妙先生の論文をご紹介いたします。

 

今井先生は、「CS患者に関する研究は患者だけのためではなく、CS患者の症状を借りた地球保全のための研究」だとおっしゃっています。現状の医療が対応できず、根本的な生活基盤の修正で体調改善を目指すからこそ看護の力を測定できる研究対象としてCS患者にご着目されて長年研究を続けていらっしゃいます。この他にも、今井先生は化学物質過敏症看護外来についての研究論文など様々なプロジェクトを推進され、数々の論文を発表されています。

 

同論文に描写されている、発症から回復までの出来事や考察の内容に、私自身の経験や考えてきたことと同種のものを感じました。そして、「ピア・カウンセリングの大切さ」についての記述に心から賛同しました。私にとって、すなおコーチングのピア・トーク事業を始めることを決意した原動力となった論文です。