わたしは「元気が一番」という言葉に対してちょっと違和感があります。
もちろん、元気なことは好ましいことだと思います。
ただ、「元気が一番」のその言葉の裏に、
「病気」や「元気がない状態」はいけないもの、
親不孝なことだという響きを感じてしまうのです。
なんていうか、「元気のなさ」が過剰に否定されているようで残念なのです。
だって、誰だって「元気がないとき」があってもいいはず。
もしも病気になったのなら、その経験を大切にするといいと思うのです。
実際、「元気がないとき」「病気の経験」も立派なクリエイティブな経験になった。
それが、多くの人にとっての真実ではないでしょうか?
元気が出ない時には不幸せな気持ちを経験します。
落ち込んだり、悲しかったり、苦しかったり、怖くなったり、傷ついたり。
でも、そうした「元気をなくした」ことをきっかけに広がる世界があります。
私は、そうでした。
化学物質過敏症による体調不良で苦しんだ経験
そこから得たものはたくさんありました。
たとえば、こんなことです。
それまで知らなかったことを知った
大切な価値観を再確認できた
人の優しさを知った
他人の苦しみを思いやる想像力を得た
回復する嬉しさを知った
健やかに生きたいと本気で思うようになった
たくさん読書をすることができた
様々な分野に興味をもつようになった
様々な人と出会うことができた
好きなことを大切にする豊かさを感じられるようになった
あきらめることになったことも色々ありましたが、
得たものはたいへん大きいのです。
元気のないとき、調子のよくない時に、できたら自分を表現する時間を少しでも持ってみてください。
まずは、日記を書いたり、セルフコーチングで独り言として話してみるのもありです。
そして、あなたが安心して話せる話し相手が欲しくなったときには、
ぜひ傾聴セッションやコーチングをご活用ください。
困難の最中には苦しみしか感じられないかもしれません。
それでも長い年月をかけてでも、一歩ずつ希望に近づいていけたなら。
一日一日がもう少し過ごしやすくなったなら、純粋に嬉しい。
ちょっとずつの前向きな思いの積み重ねが、あなたを支えて、あなたを救います。
その過程をコーチは、対話によって見守り、サポートします。