傾聴の効果


 傾聴には、人によって様々ではありますが、例えばこんな効果があります。

 ◆ 素の自分になって話す

 

何かしらの役割を演じていない「ありのままの素の自分」が何を求めていたのか、どうしたいのかに気が付くことがあります。他の望みとの葛藤があっても「こういう自分も、ああいう自分もいます」と認め、のびのびと話してみることでモヤモヤしていた気持ちがすっきりしてきます。

 

 

◆ 本心にふれて緊張が解ける

 

正しさや間違いを恐れずに思ったことを素直に話してみることで、新たな価値観に移行しようとしている自分、長年の習慣からの思い込み、などの本心に触れて心の緊張ががほっと解けることがあります。セッションでは「こんなこと言ってはいけない」というルールはありません。またコーチからの質問にも「それはあまり話したくない」と思うことは、「それは話す気がしない」と正直に伝えてくだされば大丈夫です。

 

 

◆ 核となるキーワードや視点が見えてくる

 

1回のセッションでその時のひとつの核となるキーワードや視点を見つけることがあります。いろんなことを考えたり対処したりしている日々の中で「今、ひとつ、大切にしたいこと」がわかると、その大切なことに力を注ぎやすくなります。要点がシンプルになると、何かをするために他のことを一時的に止めるなど、優先順位をつけたり取捨選択をしやすくなります。

 

 

◆ 自分について伝える言葉が豊富になる

 

自分の状況や要望について、他の人々に伝えるための言葉が豊富になります。コーチはお話の内容を確認したり要約したりして、「こういうことですか」と話し手と聞き手の間に認識のズレがないか確認しながらお話を聴いていきます。コーチの認識にズレがあれば、「そういうかんじではなくて、こうです」と修正しながらお話をお続けください。そうしたやり取りを通じて、漠然とした思いが言葉になって明確になり、さらなる気づきや本質的な部分を表現する言葉が生まれてきたりします。